『揺腕法』出版記念 藤田一照さん&小用茂夫先生対談「腕を振って考えよう」は無事終了しました!
- shimoa
- 2024年5月28日
- 読了時間: 5分
先日の日曜日(26日)に、タイトルにある対談講座が無事終了しました。
「あれ、そんな講座前にもやっていなかった?」
とご不審の向きもあるかもしれませんが、あれはインストラクターの下村が行ったもので、今回は小用先生が直接指導! その上、FBで『揺腕法』を激賞していただいた、禅僧の藤田一照さんをゲストに迎えて対談! ということで、私(下村)は、
“当日はカメラを担当してボンヤリしていれば大丈夫だろう。それにしても宴(肝稽古)が楽しみだな。ふひひ”
など、基本お気楽に当日参加者の皆さんに配る小笏にレーザーカッターでロゴなどを焼き入れしていました。
ところが当日の午前中にメッセンジャーを見ると、
「ワークの方は下村スタイルの進行でよろしいでしょうか?」
と不穏なメッセージが。
“よろしいでしょうか? じゃねぇよ!”
と弟子&担当編集者にあるまじき返信をしそうになりましたが、そこはなんとか腕を振って平常心を取り戻し、“これは今後インストラクターとしてやっていくにあたり、広く世に送り出してくれるありがたい心尽くしだ”と思うことにし、“「やるっきゃ騎士」(みやすのんき先生)よね”と頭の悪いセリフで腹を括りながら電車で会場に向かっていると、今度は一照さんから、
「すみません。電車の時間を勘違いしていて、約束の時間には着きそうにありません」
というメッセージが。いつもの三倍のスピードで腕を振りながら、「承知しました!」と元気に返信しつつ、講座の運営のメンバーさんにメッセージで事情を説明したところ、間髪を入れずHさんより「私が駅までお迎えに行きましょう」と声がかかりこちらは解決。
早めに会場に入って先生と打ち合わせをと思ったら、先生はまだいらっしゃらない。
参加人数は50人弱とのことなのと、半分くらいは揺腕法初体験ぽいとのことなので、とりあえず神戸の講座を思い出し、小笏からお互いにシェアをしながら進めようと基本方針を固めて関係者に椅子の配置をお願いします。
ちなみに椅子の配置は4列、縦横をきちんと合わせてもらうことに拘りました。
これは某先生から聞いたアントニオ猪木さんの教えで、
「会場に入った時に椅子がキチンと並んでいるか、いないかでその興行の出来が決まってくる」
とのことで、“さすがアントンだ!”と思い、個人的に気にしているポイントなのです。
そうこうしているうちに先生が来場。
「マジで私がワークやるんですか?」(下村)
「マジです」(小用先生)
とシンプルに確認終了。ただ、今回の講座の目玉は一照さんと先生の“対談”ですので、ワークだけやるわけにはいきません。どのタイミングで対談を入れるのか、どのくらい時間を取るのかをラフにでも決めておく必要があるはずです。
「対談はどのタイミングで入れますか?」(下村)
「そうですね、キリのいいところで」(小用先生)
もはや問うまい。“行けばわかるさ!”の精神だね。と本格的に開き直って、なんだか楽しくなってきた頃に一照さんが開始時間ぴったりに登場。

「適当にワークの間に先生との対談を挟んでいきますので」(下村)
「あ、そうなの。わかりました」(一照さん)
と流石のリアクション。“生活禅ってこういうことだよな”と改めて思いながら講座開始。
まずは小用先生からのご挨拶から始まり、一照さんの揺腕法についての印象や感想を伺います。この時に出た「自分の禅の指導になにか盗んでいければいいな」との言葉が嬉しかったです。


ワークは小笏の挟みから始まり、円弧の振りを経て、水平に振るものに進みます。
途中途中に二人一組で感想やお互いの動きの正確性を交換するシェアタイムを作り、自分の感覚と外的な検証を擦り合わせてもらいます。これは講座や教室でも必ず言うことなのですが、(小笏を水平に、前後の幅を均等に振る)というのはとても難しいことです。ですのでできないのが当然です。その上で、腕全体が撓み、できるだけ自然に振るという運動と、垂直・水平という厳密性が混じり合う感覚を味わうことが大事ではないかと思っています。
そうしたことから多人数で行う機会には、シェアタイムを入れながら行うように心がけています。

そうこうしながら、なんとなくキリの良いところで一照さんと小用先生の対談に振り、なんとなしに講座は進み、当初考えていた小笏の挟み方から、一人、二人、三人といった多人数のワークも行うことができました。
思えばこうしたワークの組み立ては先日お招きいただいた神戸での揺腕講座の経験と、講座の2部から参加されたロルファーで先日、日本ソマテック心理学協会の二代目会長に就任した藤本靖さんとのお付き合いのなかで学んだものが多く、神戸講座の皆さんと、こうした形で藤本さんにお会いできたことを含めて感謝です。

なんとかお二人によるまとめの対談も終わり、記念写真を撮影、無事終わることができました。
改めましてゲストでいらしてくれた藤田一照さん、藤本靖さん、参加者の皆さん、運営スタッフの皆さん、神戸講座を企画していただいたS上さん、六反田さん、後藤さん、神戸の講座に参加していただいた皆さん、そしてこうした機会を与えていただいた小用茂夫先生に感謝いたします。ありがとうございました。

追伸・ちなみに肝稽古はかなり早い段階でキヲクを失っているので、ご無礼がありましたらお赦し頂ければ幸いです。ただ先生が用意してくれた(無我ゴールド)の美味しさだけは覚えています。よか晩でした。
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