どうしても腕を大きく振りたくなるのが人情なのですが、いま行なっていることは定規を作る過程ですので、最初から1メートルを目指す必要はありません。30センチでも長いかもしれません。最初は5センチ、10センチでも良いので可能な限り正確に振ることを優先しましょう。
だけどこだわりすぎない。正確性を目指すというより、正確性に落ち着くといったほうが近いのかもしれません。ただ人間にはそうした感覚は訓練で備わると思います。銀行員の方が、触っただけで偽札に判ったり、辞書を引くときに慣れると一発でお目当ての項目を引けたり、思い出してみると自分にとっては普通でどうでもいいことでも、他人にとっては驚くようなことがあったりします。だから慣れの問題だと思いますので、ぜひ繰り返してみてください。
それでは交互の揺腕をやってみましょう。A列、B列一緒に行って、感想をシェアしましょう。
ここまで10分
14時50分
小笏を横にした揺腕
今度は小笏を側中面に沿って床に水平になるように横にします。普通にそのまま横にすると小笏が逆ハの字になります。ですので小指側を張ることで水平にします。A列B列で互いに確認しましょう。A列の人は入れ替わってペアを変えましょう。
ここまで5分くらい
だいたいできたところで一緒に振っていきましょう。最初は円弧に振りましょう。まずはこれまでと同じように後ろ幅を作ります。ギギギと振って一番座りの良い位置を見つけます。見つけたら今度は同じ幅で前に振ります。一度側中面に納めて、今度は交互に振ります。
ここまでは割合順調ですね。では今度は水平に振ります。水平に振るというよりも、中指を常に床に垂直にして振ると言ったほうがいいでしょう。水平は結果として生まれる感じです。
11回に渡って続けてきたこのレジメ公開も今回で最後です。自分で読み返しても「頑張って書いたんだな」と昔の自分を褒めてあげたくなります。その上で(それ、結局使わないけどね)と言ってあげたい気もします。
とはいえ、お付き合いいただいた皆さまありがとうございました!
よき揺腕ライフをお過ごしいただけますよう。
また興味を持たれた方はどちらかの教室にいらっしゃってください。
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