少し前の書き込みで、「神戸で行う揺腕法の講座用にレジメを書いていたら、
「6ページにおよび、そこまでで全体の半分で4時間以上かかるのがわかったので、怪獣8号を2回観て寝ました」
というようなことを書きました。
とはいえ折角書いたものなのでこのまま死蔵させてしまうのももったいないので、こちらのブログで紹介したいと思います。
揺腕法はもちろんですが、母体である刀禅を理解するうえでお役に立てば幸いです。
基本的にはレジメそのままですので、読みづらいところもあるかもしれませんがご容赦ください。
(以下、レジメより)
1 揺腕の基本コンセプト 13時10分〜13時20分
なぜ揺腕法をやるのか、揺腕法の目的について少しお話ししたいと思います。
構造論
パーツで分けている体を繋がった体にする。
パーツで使うというのは良い面もあるのですが、どうしても負荷が一部に集中してしまうということがあると思います。
概念として、板やコンクリートのようにイメージしている身体を割っていき、水や流体金属のが詰まっているような体にしていく。ボディワーク的に言うとテンセグリティ構造と呼ばれる、張力によって構造が維持できる状態。それが刀禅で言うところの内圧に近いと思います。
そのためには運動・振動を継続的に体に伝えることが大事。イメージとしては鑿岩機で岩を砕いて最終的には細かな砂にしていくような感じ。以前は怖行(こわぎょう)という強力に体に通す稽古もあった。揺腕はそれをマイルドにしたイメージ。緩やかな運動・振動を体に伝えていくことで、少しずつ体を変えていく。
この点、繋がった体にするというところについては恐らくスワイショウも同じ。ただ揺腕はそこに基準性という要素を含んでいること。身体を細分化していくのと同時に、そこに垂直・水平という基準性を作ることが他にはない特徴と言えます。
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